gardenclogsのブログ

時々書こうと思いますが書かないかもしれませんが書きたいという気持ちは常々もっていますので書くかもしれませんし書かないかもしれませんが年に一度は書くかもしれません。

完全に秋ですし

札幌はもう本当に秋のような気温になってしまいましたので、朝晩は暗くて寒いですが、秋といえば読書ですよね。

 

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秋の空

 少し強引すぎる枕でしたが、かれこれ一年ぐらい前から通勤時間が長くなったせいもあって、本格的に読書をするようになりました。本格的にと言っても本を買って読むということは殆ど無くて、図書館で借りるか、近年流行の電子書籍と申しましょうか、iPodtouchのiBooksで『青空文庫の物を中心に読んでいます。本当に好きな作家さんの新書などはまれに購入して読むこともありますが、大体が無料で読む方向で、がめつく、けち臭く、をモットーに読書を楽しんでいます。

最近は『読書メーター』や『カーリル』といった読書管理ツールがとても便利になってきまして、本を読んだあと自分なりに整理できたり、ツールを利用するユーザーといろいろなコミュニケーションに発展したりとなかなか読書家の心を捉えているなというサービスがあり、面白いです。

読書メーター』は読んだ本の読書感想文を投稿できたり、同じ本を読んだ多くのユーザーの感想文を読めたり、自分が読んだ本と他のユーザーが読んだ本を比較して気の合いそうなユーザーを紹介してくれたりと、なかなか手の込んだコミュニケーション方法でユーザー同士をリンクさせてくれます。また、毎月読んだ本をまとめてHTMLタグコードに集約してくれるツールもあり、成果報告とでも言いましょうか、まあ、読んだ自慢が出来るようになっています。

んで、これが8月にボクが読んだ本と感想文です。

2013年8月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:772ページ
ナイス数:0ナイス

瓶詰地獄瓶詰地獄感想
海難事故で無人島に漂着した兄妹の苦悩が兄の手記の形で書かれています。瓶詰めにされ海洋に放流された三通の手記に無人島に閉じ込められた兄妹の成長と移り変わる心境の変化、純粋な信仰心、兄妹愛、葛藤などが綴られる。主人公の心情、苦悩の表現が著者特有の口語で描かれとても読みやすく臨場感があり心に迫る物がありました。
読了日:8月29日 著者:夢野久作
少女地獄少女地獄感想
書簡の形で物語が構成されている三編の少女にまつわるお話。それぞれのお話に登場する少女たちの直向で純真な心が筆者(書簡を書く人物)の言葉を通して真に迫ってくる。書簡を読み進める内にこれが筆者の妄想なのか真実なのかわからなくなる物語の構成は著者である夢野久作らしい作品と言ってもいいと思います。一編目は椎名林檎みたような世界観です。二編目のバス運転手の新高さんはなんとなく『ジョジョの奇妙な冒険』に登場する吉良を思い起こすキャラクターで面白かったです。三編目は火星や土星の暗喩の使い方がとても見事でした。
読了日:8月28日 著者:夢野久作
キチガイ地獄キチガイ地獄感想
個人的に郷里の北海道が舞台の小説ということで多少なりとも感情移入し読むことが出来ました。当時の北海道のイメージや地名なども興味深く楽しめました。短編小説ということで著者独特の表現や物語の展開を楽しむにはとてもいい作品だと思います。
読了日:8月19日 著者:夢野久作
ドグラ・マグラドグラ・マグラ感想
この小説を読むにあたっていろいろな噂を聞いていたので少し読むのが怖かったのですが、読んでみると論理的に事件を解決する推理小説みたような理路整然とした美しい文章で意想外に心安らかに読み進めることが出来ました。序盤から中盤にかけて伏線をばら撒き大風呂敷を広げてどうなることかとハラハラしつつ終盤での見事なまでの伏線の回収で風呂敷を畳みつつドグラ・マグラの世界へ読者を巻き込み、また風呂敷を広げて覗き見たくなるような空前絶後の奇怪小説で大変楽しめました。
読了日:8月19日 著者:夢野久作
ゼノサーガエピソード1力への意志オフィシャルガイドブックゼノサーガエピソード1力への意志オフィシャルガイドブック感想
ゲーム中盤までの攻略と解説をとてもわかり易く読み解くことが出来て重宝しました。
読了日:8月13日 著者:

読書メーター

と、この程度読んだぐらいで、堂々と本格的に読書してますと豪語する辺りがボクらしいともうのですが、いかがでしょうか。

あと、『カーリル』の方は図書館の蔵書の横断検索が出来るのが大きな特徴です。横断検索というとちょっと面倒くさそうですが、自分がよく利用する図書館を登録して読みたい本を検索するだけでその本がどこの図書館に行けば借りられるかすぐにわかります。

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イド

また、『カーリル』から直接その図書館のWEBサイトに行き、予約することも出来ます。とても便利です。ボクは札幌の地下鉄駅に図書館の出張所のようなところがあってそこをよく利用させてもらっています。読みたい本を予約して、受け取る場所をその出張所にすると、札幌市内のどの図書館にあっても大体二日間ぐらいでそこの出張所に届けてくれて受け取ることが出来ます。楽ちんですね。

そのようにして何とか無料で読書を楽しんでいるのですが、まあ、本当にいちばん便利だなと思うのは『青空文庫』です。ボクはPalmの時代から『青空文庫』にはお世話になっていて本当に感謝しています。

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LEGO MY HEART

青空文庫』は簡単に言うと、版権の切れた書籍を有志の方々がパソコンで入力してテキストデータ化してくれて誰でも無料で閲覧出来るように公開してくれているサイトです。詳しくはWEBサイトをご覧いただければわかると思いますし、ハマると思います。ボクはこの『青空文庫』を利用して沢山の物語を読ませていただきました。本当に感謝しています。

秋の夜長、読書を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

青空文庫 Aozora Bunko

読書メーター

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